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西洋毛鉤竿師仕事日記

ビーモードデサインのビルダーDIG&大福が、作業経過、試作ロッドリポートやニューロッドの紹介など竿作りにまつわる話から、趣味や日常までを気ままに綴っています。
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カルチャーショックな竿。その3

N20081009-01.jpg更にカルチャーショックの洗礼を浴びた竿のひとつがE.C.パウエルのB9テーパーの竿だ。くどいようだが、あくまでも私達が作ったものの話である。
これは今までのヤングのミッジや、ペインの97みたいに既存のテーパーコピーのレプリカでは無く
E.C.パウエルの理論にに基づいて設計して算出したテーパーで作ってみたもの。

なので、私たちのオリジナルテーパーといえばそういうことになるのですが...。

E.C.パウエルの理論ではA,B,Cの3種類の考え方がある。その中でもB9が有名だが、
そのB9と気になっていたAテーパーの2本を作ってみた。

まず、恐るべきキャスタビリティーの高さである

特にB9は、全く癖の無いミディアムアクションでラインの伝達能力がすばらしく余計なバイブレーションも全く起きない。ストレートテーパーだからなのか?いや、ただそれだけでは片付けられないような気がする。いままでいろんなストレートテーパーの竿を作ってみたが、とてもこれには及ばない。どうもB9の9という傾きが絶妙なアクションをかもし出しているように思えてならない。一見、単純に見えるのだが、単純なだけにこの9という傾きを見出すまでにE.C.パウエルはいったいどれ程の試行錯誤を繰り返したのだろうか気が遠くなりそうだ。それほどまでに絶妙なアクションなのである。

N20081009-02.jpgよく考えてみれば力学的にもストレートテーパーのほうが伝達能力は優れている。
ただ、これをソリッドで作るとかなり重くなる。そこで中空という考えが出たのではないかと思う。
私の勝手な解釈なのだが、これに対しヤングなどはアクションと軽さ(持ち重り感も含めて)をコンパウンドテーパーによって追求していったのだと思う。

Aテーパーは基本はBテーパーの傾きが元になっていてそれに一定の係数を使って累進的にバット側に向かって太くしていくという考え方。そうすることによりBテーパーよりティップアクションを実現できる。そしてこれも綺麗な曲線でテーパーがかかっているので実にスムーズなミディアムファストアクションを実現している。Cテーパーはその逆の考え。試作したのはA8であるが、なぜ9ではなく8にしたのかは後ほど。

これから何回かに渡って、このB9とA8の試作の模様をUPしていきたいと思います。。

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